仕事の効率化のために、記録をどのように残すかについて相変わらず苦慮しています。以前から電子ペーパーのQuaderno(クアデルノ)を使っていましたが、私の会社環境では使いにくい点があります。
そのときSupernoteなる電子ペーパーの機器が発売されるということでこちらに手を出してしまいました。
結果は、どちらも一長一短であるという結論に至りました。現時点での結果であり、これから考えが変わっていく可能性はあります。
1.はじめに
なぜ、電子ペーパーを導入することに至ったかについてですが、自分が抱えるノートの問題とタブレットの問題を解決してくれると考えたからです。
ノートの問題
- 複数のプロジェクトを抱えることが多々あり、それを1冊のノートで記録していった場合に、どのページがどのプロジェクトもので、同一プロジェクトの情報が時系列的に追いかけにくい。
- プロジェクト分だけノートを用意すると、数ページで終わってしまうものも発生し、ノートがもったいない。
- ノートの保管期限に悩む。
- 過去の記録を探すときに時間がかかる。
タブレットの問題
- カメラ、多数のアプリが使えるなど、仕事に使うには不要な機能が多すぎる。
- 手書き機能を有すると価格がそれになりになる。現場に持ち込むには高価すぎる。落とすとか壊しやすい環境で使う。
- ただでさえ、パソコンを使って1日中液晶画面をみているので、少しでもその時間を減らしたい。
2.期待すること
ノートの問題とタブレットの問題を同時に解決してくれるとして電子ペーパーQuaderno(クアデルノ)を導入しました。
- プロジェクトごとにファイルを作成できる。スケジュールも一緒に入れられる。
- ファイルは使った分だけのページ数となる。pdfファイルのため、パソコンなどと共有できる。そのまま、手書きファイルをメール等に添付して送れる。
- E-inkによって、紙を見るときと同じになる?(エビデンスなど確認の余地はあります)
- 基本手書き
3.クアデルノを使って
実際に使ってみて概ね期待通りの結果となりました。ただし、1点だけ、PCとのデータのやり取りで専用のソフトが必要な点があります。会社のPCにソフトをインストールする場合、システム部への承認依頼が必要になります。インストールできても、USB機器の接続ができない場合もあり、クリアしなければならないハードルがいくつかあります。現状は開発用のPC(会社のネットワークに未接続)を経由する必要があり非常に手間です。
が、その手間を惜しんでも、利便性の方が上回っていました。期待すること以上の働きをしてくれました。
必要な機器の取説(最近はどのメーカーもpdfで提供してくれている)をすべて保存した状態で持っていけますので、不必要に荷物が増えない。逆に忘れ物を減らすことにもつながります。
4.Supernoteを導入に至った理由
その他いろいろ特徴がありますが、PC接続との1点に尽きます。では実際に比較してみました。
本体の外観(Supernote、単独で写真撮るの忘れたので気が付いたときに更新します。)
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重さ
クアデルノが圧倒的に軽いです。Supernoteはカバー無しで約400g、カバー付きの場合、564gとなります。参考にタブレットはカバー付きペン無しで660gになります。持ち運ぶには軽さは圧倒的な長所となります。
クアデルノはケース別売りですので、ケースつけると同じような重さになるとは思いますが、本体自身でも約130g程度の違いは存在します。
まとめると以下の通りでです。
名前 | 本体(g、ペン含む) | ケース付き(g) |
Quaderno | 264 | (ケースなし) |
Supernote | 399 | 564 |
iPad pro11 | (未測定) | 659(ペン無し) |
クアデルノ カバー無 Supernote カバー無 Supernote 専用カバー付 タブレット(カバー付)
インターフェイス
クアデルノは本体とペンそれぞれ充電が必要です。また、マイクロUSB B端子となります。一方、SupernoteはUSB-C端子で、本体のみ充電が必要となります。この機器、ペンへの充電が不要となります。
会社PCにはUSB-C端子がありませんので、現状大きなメリットとはなりえません。ただし、充電する機器が少なくて済むのはありがたいです。
クアデルノ本体 クアデルノペン Supernote本体
その他
クアデルノはペン先を交換する必要があります。Supernoteのペン先は交換不要です。このペン先の交換コストもそれなりにかかってきます
すり減ったペン先 一番下はほぼ新品 ペン先外し
ペン先によって書き味に違いが出るか試してみました。ペン先はそれぞれ、①それなりに使っているもの、②完全にすり減ったもの、③新品の3種類です。
①それなりに使っているもの ②完全にすり減ったもの ③新品
結果は以下の通りです。
上から①②③の順番になりますが、特に違いはありません。ペン先がすり減って太くなっても、ペン先に合わせて太くなるわけではないようです。ということで、使えるまでペン先は使えそうです。ただし、書いているときの感覚はペン先が細い方が自然な感じがします。これは感覚的なものですので、なかなか評価しにくい部分でもあります。
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今回はこの辺でいったん終わりにしたいと思います。次回へつづく。
追伸:実はこの記事を書いているときに、Quadernoの新型が発表されました・・・